大浴場の湯を年に2回しか交換していなかったなどとして福岡県から改善指導を受けた筑紫野市の老舗旅館が当初、保健所に虚偽の説明をしていた問題で、県は公衆浴場法と旅館業法に違反した疑いで来週にも刑事告発する方針を固めました。
筑紫野市の二日市温泉にある老舗旅館「大丸別荘」は、福岡県の条例で週に1回以上すべて入れ替えなければならない大浴場の湯を年2回の休館日にしか交換せず、消毒用の塩素の注入も怠り、基準値の最大3700倍のレジオネラ菌が検出され、去年12月に県から改善指導を受けました。
一方で、旅館は当初、保健所に湯の交換は適正だったなどと虚偽の説明をしていました。
関係者によりますとこれについて、県は旅館を公衆浴場法と旅館業法に違反した疑いで、来週にも刑事告発する方針を固めました。
大丸別荘は「虚偽の説明をしたことは辞任した前の社長が記者会見で述べたとおり事実ですが、刑事告発については正式に知らされた段階で会社としてコメントさせてもらいたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB