ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアは、激戦となっている東部のバフムトを包囲する動きを強め、抗戦するウクライナ側は部隊の一部の撤退も視野に入れた動きを見せているという見方も出ています。
ロシア側は、東部ドネツク州の掌握をねらい、ウクライナ側の拠点バフムトへの攻撃を強め、3日には、ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏が「バフムトを実質的に包囲した」として、ウクライナ側に撤退を迫っていました。
一方、ウクライナ軍の参謀本部は4日、バフムトの戦況について「ロシア側が包囲する試みを続けている」と発表し、抗戦を続けていると説明しています。
戦況を分析しているイギリス国防省は4日、バフムトの状況について「ウクライナ側の防衛は一層深刻な圧力にさらされ、市内や周辺で激しい戦闘が続いている」とする分析を公表しました。
そのうえで、「ウクライナ側は精鋭部隊を投入して防衛を強化しているが、バフムトへの補給路は次第に狭まりつつある」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB