東京駅前の再開発で、オフィスや商業施設などが入る大型複合施設「東京ミッドタウン八重洲」が完成し、今月10日に全面的に開業するのを前に報道陣に公開されました。
この複合施設は、総額2440億円で不動産大手の三井不動産が建設し、およそ3年半かけて完成しました。
今月10日に商業施設が入るフロアなども含めて全面的に開業するのを前に7日、報道陣に公開されました。
建物は、地上45階、地下4階建てで、年間の来場者数は1000万人を見込んでいます。
このうち、建物の4階と5階は、全国の地域の産業などを発信するエリアになっていて、岐阜県と愛知県にまたがる尾州地域の毛織物産業など5つの地域のコーナーが設けられています。
また、新たなビジネスの発想を生み出す拠点にしてもらおうと、近隣のビジネスマンなどが自由に交流できるスペースも設けられています。
東京駅周辺では大型の再開発が進んでいて、同じ八重洲地区では、東京建物が2025年度に大型ビルをしゅんこうさせる予定で、三菱地所も高さが日本一となるおよそ390メートルのビルの建設を進めていて、2027年度の完成を目指しています。
記者会見した三井不動産の菰田正信社長は「このエリアにビジネス関係者や旅行者を呼び込むことで、東京の国際競争力向上にも寄与していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB