大手航空会社のANAホールディングスは、国際的な貨物輸送の事業を強化するため海運大手、日本郵船の子会社で航空貨物の輸送を手がける「日本貨物航空」を買収することを明らかにしました。
発表によりますと、ANAホールディングスは、日本郵船から「日本貨物航空」の株式をすべて取得して完全子会社にする方針で、ことし10月か、日本郵船と別途合意した日に、株式を取得するとしています。
ANAホールディングスは、2018年に「日本貨物航空」と業務提携して共同運航を行っていましたが、今回の買収によって国際的な貨物輸送の競争力を高め、将来的には、グループの貨物事業と統合するとしています。
津田佳明経営企画部長は、オンラインでの会見で、「貨物輸送のネットワークはアジア向けが充実している一方、欧米向けに課題があったが、『日本貨物航空』の持つ欧米向けのネットワークと融合することによってシナジー効果を出せる」と述べました。
-- NHK NEWS WEB