千葉県野田市にある「江崎グリコ」の子会社の工場で、排水に含まれる窒素やリンが基準を超えて検出されていたにもかかわらず、基準内に収まるようデータを改ざんしていたことが分かりました。
改ざんは3年半で50件に上り、会社は謝罪しました。
水質検査の結果を改ざんしていたのは、野田市にある「江崎グリコ」の生産子会社「グリコ マニュファクチャリング ジャパン」の千葉工場です。
この工場ではアイスクリーム製品を製造していますが、県などによりますと、排水の水質検査で窒素やリンの濃度や量が法律で定められた基準を上回って検出されたにもかかわらず、担当者が基準内に収まるようデータを改ざんしていたということです。
改ざんは去年12月までの3年半の間に50件に上り、このほかにも基準内だったデータの改ざんも47件確認されたということです。
窒素やリンは赤潮などの原因になるとして、東京湾に注ぐ河川の流域で排水の基準が設けられていて、上回った場合は排水設備の改善など対策を取ることが義務づけられていますが、改ざんによって対策が取られていなかったということです。
-- NHK NEWS WEB