コロナ禍から旅行需要が急速に回復する中、人手不足が続く観光業界の企業が参加した、合同の就職面接会が都内で開かれました。人手が足りずに、一部の客室が稼働できないというホテルも出ていて、企業の担当者は、仕事を求めて訪れた人に働きやすさなどをアピールしていました。
この就職面接会は、観光業界で人手不足に悩む企業が相次いでいるとして、東京都が緊急に開いたもので、初日の8日は、バス会社やホテルの運営会社など30社余りが参加しました。
会場には、就職活動中の大学生や転職を希望する人など大勢の人が訪れ、企業ごとに設けられたブースで仕事の内容や賃金などの待遇について説明を受けていました。
中には、在宅勤務が可能であることなど働きやすさをアピールする企業もありました。
東京都によりますと、観光業界では人手不足による影響が広がっていて、参加した企業の中には、客室をおよそ7割しか稼働できないというホテルの運営会社も出ています。
東京や京都などでホテルを運営する会社の藤岡武志取締役総支配人は「宿泊予約は増加傾向にありますが、スタッフが不足しているので、予約を制限しながら営業をしています。ホテルの仕事に関心がある人は、ぜひ応募してほしい」と話していました。
この就職面接会は、9日も東京 文京区で開かれます。
-- NHK NEWS WEB