流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」はグループ再編の一環として、傘下の「イトーヨーカ堂」について店舗数の大幅な削減を盛り込んだ新たな合理化策の案をまとめ、9日に開く取締役会で協議を進める方針です。
関係者によりますと、セブン&アイ・ホールディングスは傘下の大手スーパー、イトーヨーカ堂について新たな合理化策の案をまとめたことが分かりました。
合理化策の案では、現在、全国に126ある店舗のうち地方都市の採算性が低い店を中心に閉鎖や売却を行い、店舗数の大幅な削減が盛り込まれています。
一方、衣料品のフロアについてはテナント化を進めるなどして店舗としての収益の改善を進めるとしています。
こうした合理化策の案について、9日に開く取締役会で協議を進める方針です。
イトーヨーカ堂は専門店やネット通販との競合で衣料品部門を中心に業績の不振が続いていて、スーパー事業を縮小し、主力のコンビニエンスストア事業に更に経営資源を集中させる形です。
一方、セブン&アイをめぐっては海外の株主からグループ全体の再編を求められていることから、イトーヨーカ堂の合理化策に加えて、コンビニ事業の「セブン‐イレブン」を含めた一段の事業再編も大きな焦点となります。
-- NHK NEWS WEB