東京の健康食品販売会社の社長らが、国への届け出をせずに会社の株を売り出していたなどとして金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。社長らは「がんに効果がある製品開発をしていて、高配当を得られる」と言って勧誘していたということで、警視庁はおよそ80億円を集めていたとみて調べています。社長は容疑の一部を否認しているということです。
逮捕されたのは東京 千代田区の健康食品販売会社「ウィンメディックス」の社長、白木茂容疑者(45)ら2人です。
警視庁によりますと、社長らは、国への届け出をせずに、おととし12月、都内のイベント会場で200人に対して会社の株を売り出したなどとして金融商品取引法違反の疑いが持たれています。
社長らは「がんに効果がある製品開発をしていて、事業がうまくいけば高配当が得られる」などと言って、がん患者やその家族を中心に勧誘していたとみられ、これまでに配当は一度も確認されていないということです。
調べに対し、社長は「勧誘をしたつもりはない」と容疑の一部を否認しているということです。
警視庁は、去年4月までのおよそ5年間に全国の1万5000人余りに株を売り出し、およそ80億円を集めていたとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB