経営破綻した暗号資産の交換業大手、FTXトレーディングと取り引きがあったアメリカの銀行持ち株会社、シルバーゲート・キャピタルは傘下の銀行の事業を清算する方針を明らかにしました。預金が大幅に減少したためで、FTXの経営破綻がアメリカの銀行経営にも影響を及ぼす形となっています。
アメリカ西部カリフォルニア州に拠点をおく銀行持ち株会社、シルバーゲート・キャピタルは8日、傘下の銀行の事業を自主的に清算する方針を発表しました。
銀行は暗号資産関連の事業に力を入れ、去年11月に経営破綻したFTXトレーディングと取り引きがあったことで知られていて、FTXの経営破綻をきっかけに顧客から預金を引き出す動きが相次ぎました。
このため去年の年末の時点で、暗号資産などに関連する顧客の預金は3か月前と比べて7割近く減少していました。
会社は銀行の事業を清算する計画には、顧客の預金をすべて返済することが含まれるとしています。
FTXの経営破綻は、アメリカの銀行の経営にも影響を及ぼす形となっています。
-- NHK NEWS WEB