ことしの春闘でサッポロビールは、組合側の要求に満額で回答し、5年ぶりのベースアップを行うことで交渉が妥結しました。
サッポロビールの労働組合は、ことしの春闘で基本給を月額一律9000円引き上げるベースアップを要求していました。
これに対し経営側は、8日の労使交渉で組合の要求に満額で回答し、交渉が妥結したということです。
ベースアップは5年ぶりで、引き上げ額は過去40年で最も高い水準となり、定期昇給分もあわせると月額5.7%の賃上げになるとしています。
また、経営側は管理職や非正規社員についても、同様に月額一律9000円のベースアップを行うことなども決めました。
会社は「物価の高騰で社員の生活に影響が出ている経済環境や社会情勢を考慮してベースアップを行い、連合が求める5%を上回る賃上げ率の実現を図った」としています。
ビール大手では
▽サントリーホールディングスが満額回答の形で、5年ぶりのベースアップを行うことで8日、交渉が妥結し、定期昇給分などもあわせ、月額平均でおよそ7%の賃上げになるとしています。
さらに
▽キリンホールディングスが6%から7%の賃上げを検討しているほか
▽アサヒビールが5%ほどの賃上げを検討していて
記録的な物価高への対応が焦点となるなか、ビール大手の間で賃上げに向けた動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB