9日のニューヨーク株式市場は、アメリカの雇用情勢が堅調でインフレ収束に時間がかかることへの警戒感から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
9日のニューヨーク株式市場はこの日発表された失業保険の申請件数の水準が比較的低いとの見方が出たことをきっかけに雇用情勢が堅調だとの受け止めが広がりました。
インフレの収束に時間がかかることへの警戒感から売り注文が膨らみました。
ダウ平均株価は一時、600ドルを超える大幅な値下がりとなり、終値は前日に比べて543ドル54セント安い、3万2254ドル86セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは3日連続で、下落幅は1100ドルを超えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2%の大幅な下落でした。
市場関係者は「インフレの再燃を示すデータが相次いでいることに加えて、7日にFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が議会証言で利上げのペースを速める可能性に言及したこともあって投資家は大幅な利上げへの警戒を強めている。10日の雇用統計の発表を前にひとまず売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB