日本航空は、経営再建にあたって公的支援を受けた経緯から、新たな路線の開設が制限されてきましたが、この期間が終わり、1日、羽田とニューヨークを結ぶ新たな路線を就航しました。
日本航空は、7年前に経営破綻したあと企業再生支援機構から3500億円に上る出資を受けるなど、手厚い公的支援を受けて再建した経緯から、国から経営面で監視を受け、5年間にわたって新たな路線の開設が事実上、制限されてきました。
この期間が31日で終了し、日本航空は羽田とニューヨークを結ぶ新たな路線を1日、開設しました。羽田空港では記念の式典が開かれ、搭乗ゲート前で乗客に記念品が配られたあと、日本航空の社員らが出発する機体を見送りました。
日本航空は今後、新規の路線開設を含めた経営の自由度が増すことになりますが、今後の経営計画によっては航空会社間の競争が激しくなることも予想されます。
ニューヨークに住む息子夫婦に会いにいくという60代の女性は「羽田発着は都内からアクセスがよく助かります。航空会社の選択肢が増えるのでありがたいです」と話していました。
日本航空の植木義晴社長は「新たな経営計画では、これまで進めてきた質の成長とあわせて、若干の規模の面での成長も盛り込みたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB