10日のニューヨーク株式市場は、アメリカの銀行が経営破綻したことを受けて金融業界に及ぶ影響への警戒感から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は4日連続で値下がりしました。
10日のニューヨーク株式市場は、西部カリフォルニア州に拠点を置き、スタートアップ企業向けの融資で知られる「シリコンバレーバンク」が経営破綻したことを受けて、金融業界に及ぶ影響への警戒感から売り注文が膨らみました。
このため、ダウ平均株価は一時、400ドルを超える値下がりとなり、終値は前日に比べて345ドル22セント安い3万1909ドル64セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは4日連続で、この間の下落幅は1500ドルを超えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.7%の大幅な下落でした。
市場関係者は「この日、発表された雇用統計を受けてアメリカの利上げのペースが速まることへの懸念がいくぶん後退した一方、『シリコンバレーバンク』の経営破綻の影響が不透明だとの見方から、ひとまず売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB