公衆浴場法違反の疑いで刑事告発され、今月10日、警察の捜索を受けた福岡県筑紫野市の老舗旅館、「大丸別荘」の運営会社の前の社長が、12日の朝、市内で死亡しているのが見つかりました。
現場の状況などから、警察は自殺とみて詳しく調べています。
警察によりますと、12日午前7時ごろ、筑紫野市内で男性が死亡しているのが見つかり「大丸別荘」の運営会社の前社長の山田真さん(70)と確認されました。
近くの路上に止めてあった本人の車の中から遺書のような内容のメモが見つかり、遺体や現場の状況などから自殺とみられるということです。
大丸別荘は、大浴場の湯を年に2回しか交換していなかった問題などが明らかになって福岡県から改善指導を受けたほか、当初、虚偽の説明があったとして、県が大丸別荘と辞任した前社長を刑事告発しました。
今月10日には、公衆浴場法違反の疑いで警察が旅館などを捜索し、前社長からも任意で事情を聴いていたということです。
福岡県警察本部、生活経済課の児玉英治次席は、「亡くなられたことは大変残念であり、心を痛めております。警察の対応に問題はなかったとみています。今後、引き続き、捜査を進めていきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB