経営破綻したアメリカの「シリコンバレーバンク」は13日から営業を再開し、FDIC=連邦預金保険公社の保護の対象となっている預金の支払いに応じることにしています。
ただ、預金残高の90%近いおよそ1560億ドル、日本円で21兆円余りが保護の対象外で、今後、顧客の企業などにどれだけの預金が戻されるかが焦点となります。
カリフォルニア州に拠点をおく「シリコンバレーバンク」は10日、債務超過に陥って経営破綻し、FDICが管財人として資産を引き継ぎました。
FDICによりますとアメリカの銀行の破綻としては、2008年に起きた貯蓄金融機関「ワシントン・ミューチュアル」の破綻に次ぐ、2番目の規模になるということです。
「シリコンバレーバンク」は一時的に営業を停止していましたが、13日からFDICの預金保護の仕組みを使って、1口座あたり25万ドル日本円で3300万円余りを上限に、預金の支払いに応じることにしています。
ただ、去年末時点の預金残高1754億ドルのうち89%に当たるおよそ1560億ドル、日本円で21兆円余りは預金保護の対象外だということです。
今後は、FDICが「シリコンバレーバンク」の資産を売却するなどして預金を支払うことになるものの、顧客の企業などにどれだけの預金が戻されるかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB