経営破綻したアメリカの「シリコンバレーバンク」について、アメリカの財務省などは12日、「すべての預金者を保護する形でシリコンバレーバンクの破綻処理を完了する措置を承認した」とする声明を発表しました。
声明では「われわれは銀行システムへの国民の信頼を強化するため断固とした措置を取る」としていて、財務省のイエレン長官がFDIC=連邦預金保険公社とFRB=連邦準備制度理事会からの勧告を受けてバイデン大統領と協議した結果だとしています。
「シリコンバレーバンク」は13日から営業を再開し、預金の払い戻しに応じるとしていましたが、預金残高の90%近いおよそ1560億ドル、日本円で21兆円余りが保護の対象外で、顧客の企業などにどれだけの預金が払い戻されるかが焦点となっていました。
今回の措置は、預金保護の対象以外も救済する形となり、金融システムの不安を払拭(ふっしょく)するための異例の措置となります。
-- NHK NEWS WEB