13日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、アメリカの2つの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて荒い値動きとなり、終値は小幅な値下がりとなりました。
13日のニューヨーク株式市場は、シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが相次いで経営破綻したことを受けて、取り引き開始直後は金融業界に及ぶ影響への懸念から銀行株を中心に売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、200ドルを超える値下がりとなりました。
その後、FRB=連邦準備制度理事会が銀行の経営への影響を踏まえて利上げのペースを緩めるとの見方が広がったことから買い注文が増え、ダウ平均株価は上昇に転じ、一時、300ドルを超える値上がりとなりました。
取り引き終了にかけては再び売り注文が増え、終値は先週末に比べて90ドル50セント安い3万1819ドル14セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは5営業日連続です。
市場関係者は「破綻した2つの銀行の預金を保護する異例の措置や、金融機関に追加で資金を供給する新たな枠組みの導入が発表されたことが安心材料となり、株価の下落幅は小幅にとどまった。ただ、銀行株の中には株価が急落する銘柄もあるなど銀行の経営悪化への警戒感は根強く、先行きは不透明だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB