原材料価格や物流コストの上昇などを背景に、今月以降、食用油やティッシュペーパーなど身近な商品が相次いで値上げされます。
食品では、日清オイリオグループが1日以降スーパーなどに納入する大豆や菜種が原料の食用油の出荷価格を家庭用で1キロ当たり20円以上、業務用で一斗缶・16.5キロ当たり300円以上、値上げします。また、オリーブオイルについても、イタリアなど主要な産地でオリーブが不作のため、14品目をおよそ10%値上げします。
紙製品では、日本製紙や王子製紙などが今月からコピー用紙や感熱紙などの出荷価格を10%以上、値上げします。大王製紙と王子ネピア、それに、日本製紙クレシアはティッシュペーパーやトイレットペーパーなど家庭用の紙製品の出荷価格を来月から10%以上、値上げし、5箱入りのティッシュペーパーで小売り価格は30円程度上がる見込みです。
乗用車の夏用タイヤも、横浜ゴムが今月から、ブリヂストンが6月からそれぞれ平均で6%値上げするほか、東洋ゴム工業も来月から5.5%値上げします。
今回の値上げは、去年秋以降の円安傾向や原油の値上がりなどで原材料価格が上昇していることに加え、人手不足で物流コストが上昇していることなどによるものです。
値上げが相次ぐ一方で、コンビニ最大手のセブンーイレブン・ジャパンが今月19日から洗剤やシャンプーなどの日用品、61品目を平均で5%程度値下げすることにしていて、小売業界では消費者の根強い節約志向に対応する動きも出ています。
-- NHK NEWS WEB