ウクライナのゼレンスキー大統領は、ドネツク州の激戦地バフムトなど東部をめぐり、「非常に厳しく苦しいが、すべてのウクライナ人の未来を決する戦いだ」と述べ、現地の部隊を鼓舞し、徹底抗戦の姿勢を改めて鮮明にしました。
ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ側の拠点の一つバフムトでは、ロシアの民間軍事会社ワグネルなどの部隊と、ウクライナ軍との間で激しい攻防が続いています。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は13日、ロシア側がバフムトの北西や南西で進軍した可能性があるものの、街を包囲するには至っていないと分析しています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、新たに公開したビデオ演説で東部の状況について「非常に厳しく苦しい状況だ。バフムトやブフレダルなどで、今、われわれの未来が決しようとしている。ウクライナ人すべての未来を決する戦いだ」と述べました。
ロシア側がバフムトの掌握をねらって猛攻を仕掛ける中で、ゼレンスキー大統領は改めて現地の部隊を鼓舞し、徹底抗戦の姿勢を鮮明にした形です。
一方、イギリス国防省は14日、「ここ数週間ロシア軍の弾薬不足が深刻化しているようだ。これまでは使用不可能とされていた古い武器弾薬の在庫に頼っているのは、ほぼ間違いない」と分析し、ロシア側も厳しい状況にあるという見方を示しました。
-- NHK NEWS WEB