去年11月、1万1000人以上の人員削減を実施したアメリカのIT大手メタが、さらにおよそ1万人の削減に踏み切ると発表しました。アメリカでは、景気減速への懸念が強まる中、大手企業の間で人件費などのコストを減らそうという動きが加速しています。
メタは14日、マーク・ザッカーバーグCEOが社員宛てに送ったメッセージを公式ブログで公開する形で、およそ1万人の削減を決めたことを明らかにしました。
削減の理由については、「困難な経済環境のなかで長期的な目標を達成できるよう財務状況の改善を目指すためだ」などと説明しています。
削減は、今後数か月間にわたって実施され▼15日には人事担当の部署で、▼来月下旬にはIT技術の部署、▼それに、5月下旬には、事務の担当者の削減に踏み切るとしています。
メタは、去年11月、全社員の13%にあたる1万1000人以上の人員削減を実施したばかりで、短期間に2度の削減を行うのは異例です。
アメリカでは、景気減速への懸念が強まる中、アマゾンやグーグルなどの大手IT企業のほか、娯楽大手のウォルト・ディズニーや金融大手のゴールドマン・サックスでも、人員を削減して人件費などのコストを減らそうという動きが加速しています。
-- NHK NEWS WEB