昭和62年に旧国鉄の分割・民営化でJR各社が発足して1日で30年となったのにあわせて、JR西日本の広島駅では新しい制服を着た駅員などが記念のポストカードを利用客に配りました。
JR西日本は、会社の発足からちょうど30年となった1日、駅員や運転士のほか、車両の点検や鉄道設備の保守管理などを行う従業員の制服を10年ぶりに刷新しました。
広島市のJR広島駅で行われた催しでは、新しい制服を着た駅員などが30年間の感謝の気持ちを込めて新幹線の写真を載せた記念のポストカードを利用客に配りました。また、JR西日本がことし6月から中国地方で運行する豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の車内で演奏することになっているバイオリニスト2人が招かれ、演奏を披露していました。
中国地方の在来線は、人口減少に伴ってほとんどの路線で利用客が30年前より減少していて、広島県と島根県を結ぶJR三江線が来年3月末で廃止されるなど鉄道事業は厳しさを増しています。
JR西日本広島支社の伊勢正文支社長は「地域の皆さんに支えられなんとか30年やってこられた。厳しい状況が続いているが、これからも安全第一の運行に努めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB