岸田総理大臣は16日、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と会談します。
太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で韓国側が解決策を示したのを踏まえ、日韓関係を健全な形に戻し発展させていく立場を共有したうえで、首脳による相互訪問「シャトル外交」の再開を確認し、年内にみずからの韓国訪問を目指す方針を伝える見通しです。
岸田総理大臣は韓国のユン大統領を日本に招き、16日午後、総理大臣官邸で首脳会談を行う予定です。
韓国大統領が日本を訪問して首脳会談を行うのは国際会議にあわせたものを除けば12年ぶりです。
会談で、岸田総理大臣は最大の懸案である太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国政府傘下の財団が日本企業に代わり支払いを行う解決策を評価する立場とともに着実な実行への期待を示すことにしています。
そして戦後最悪と言われるまで悪化した日韓関係を健全な形に戻し、未来志向で発展させていく立場を首脳間で共有したい考えです。
そのうえで、10年以上途絶えている首脳による相互訪問「シャトル外交」の再開を確認し、年内のできるだけ早い時期にみずからの韓国訪問の実現を目指す方針を伝える見通しです。
また、北朝鮮の核・ミサイル開発など安全保障環境が厳しさを増す中、両国の外務・防衛当局による「日韓安全保障対話」をおよそ5年ぶりに再開させる方向で調整を進めています。
-- NHK NEWS WEB