ホンダは世界的に加速するEV=電気自動車シフトに対応するため、アメリカ・オハイオ州の工場に、EVの生産に向けた新たな設備を導入すると発表しました。会社ではオハイオ州の3つの工場に総額で900億円余りを投じ、EV生産の重要拠点とする方針です。
発表によりますと、ホンダは来年1月からオハイオ州の工場にある、ハイブリッド車とガソリン車の生産ラインを1本に統合したうえで、EVの本格生産に向けた新たな設備を導入します。
会社は2026年に、EV向けの新たなプラットフォームを搭載した新型車をアメリカやカナダなどで販売する計画で、この工場でも生産します。
また、同じオハイオ州にある別の工場でも、今月からエンジン部品の一部の工程をほかの工場に移管し、空いたスペースでEV向けの部品の生産を始めるとしています。
会社はこれらの工場を含めたオハイオ州の3つの工場に総額で900億円余りを投じるほか、韓国の大手電池メーカーとEV向けの電池工場を建設し、オハイオ州を北米におけるEV生産の重要拠点とする方針です。
ホンダにとって、北米は世界販売のおよそ3割を占める主力市場で、アメリカを含め世界的に加速するEVシフトに対応したい考えです。
-- NHK NEWS WEB