15日に「除名」処分となったガーシー元参議院議員について、警視庁は、動画投稿サイトを通じて著名人などを繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反などの疑いで逮捕状を請求しました。
ガーシー元議員は海外で滞在を続けていて、警視庁は、パスポートの返納命令も外務省に要請することにしています。
UAE=アラブ首長国連邦に滞在しているとして国会への欠席を続け、懲罰処分の「議場での陳謝」にも応じなかったガーシー元参議院議員は、15日の参議院本会議で除名され、議員の資格を失いました。
ガーシー元議員をめぐっては、インターネットの動画投稿サイトで著名人や実業家を脅したり中傷したりしたとして、脅迫や名誉毀損などの容疑で刑事告訴されていて、警視庁は去年12月以降、任意の事情聴取を要請してきたほか、ことし1月には、動画投稿サイトで得た収入を管理している会社の関係先を捜索するなど捜査を進めてきました。
しかし、ガーシー元議員はこれまで事情聴取の要請に1度も応じておらず、警視庁が、著名人らを繰り返し脅迫したり中傷したりしたとして、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの疑いで逮捕状を請求したことが、捜査関係者への取材で分かりました。
捜査を進めるためには逮捕の必要があると判断したものとみられます。
また、動画の制作や編集に関わったとして、知人の40代の会社経営者の逮捕状も請求したということです。
警視庁は、逮捕状を取ったあと、警察庁を通じてパスポートの返納命令を外務省に要請することにしていて、ガーシー元議員が帰国しだい逮捕する方針です。
-- NHK NEWS WEB