宇宙飛行士による月探査を目指し、アメリカが中心となって進めているアルテミス計画で、月面で使う宇宙服の試作品が初めて公開されました。
公開されたのは、宇宙飛行士による月探査を目指し、日本も参加しているアメリカのアルテミス計画で、月面での使用を想定して開発が進められている宇宙服です。
NASA=アメリカ航空宇宙局と契約を結んでいるアメリカの民間企業「アクシオム・スペース」が開発しました。
公開された宇宙服は、頭の部分が広い範囲を見渡せるよう設計されていて、腕や脚などの関節部分に柔らかい素材が使われ、月面でのさまざまな動きに対応できるのが特徴です。
頭の部分にはライトが備え付けられているほか、背中には酸素などを供給する生命維持装置が取り付けられ、宇宙飛行士がおよそ8時間、活動できるよう設計されています。
また、気温の差が激しい月面に対応できるよう、熱を遮断する素材が使われているということです。
公開された試作品は黒っぽい見た目ですが、最終的には白を基調としたデザインになるとしています。
アルテミス計画では、去年、NASAが新たに開発した宇宙船を無人で打ち上げ、月を周回させる試験飛行に成功していて、宇宙飛行士が2025年に月面に降り立つことを目標に計画が進められています。
-- NHK NEWS WEB