16日の東京株式市場は、アメリカで相次いだ銀行の経営破綻のほか、スイスの大手金融グループの経営悪化への懸念から、株価は一時、500円以上値下がりしました。
▽日経平均株価、16日の終値は15日の終値より218円87銭安い、2万7010円61銭
▽東証株価指数=トピックスは23.02下がって1937.10
▽一日の出来高は16億5488万株でした。
アメリカに続いてヨーロッパでも金融機関の信用不安が広がり、株式市場は動揺しています。
15日夜、スイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」をめぐって筆頭株主が追加投資に否定的な姿勢を示したと伝えられると、経営に対する懸念が一気に高まりました。
欧米の信用不安の余波は日本にも伝わり、16日の東京株式市場では、金融関連銘柄を中心にほぼ全面安の展開となり、株価は一時500円以上値下がりしました。
その後、クレディ・スイスが中央銀行から日本円で7兆円余りの資金を調達する用意があると発表すると、やや落ち着きを取り戻し、値下がりの幅は縮小しました。
ただ、市場関係者は「市場が一度疑心暗鬼の状態になるとなかなか解消できない。信用不安が広がらないか警戒感が強まっている」と話していて、投資家の不安が払拭(ふっしょく)されるまでには時間がかかりそうです。
-- NHK NEWS WEB