動画投稿サイトで著名人らを繰り返し脅迫したなどとして、警視庁は16日、ガーシー元参議院議員の逮捕状を取りました。動画を配信する過程ではほかにも複数の人物が関わっていたとみられ、警視庁は内容などについて助言を受けていた可能性もあるとみて、詳しいいきさつを捜査しています。
元参議院議員のガーシー、本名・東谷義和容疑者(51)は去年2月から8月にかけて、動画投稿サイトを通じて著名人や実業家を繰り返し脅迫したり中傷したりした疑いが持たれていて、警視庁は16日、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの疑いで逮捕状を取りました。
これまでの調べで、配信された一部の動画については知人の40代の会社経営者が制作や編集に関与した疑いがあり、警視庁はこの経営者の逮捕状も取って捜査を進めていますが、関係者への聞き取りなどから、動画を配信する過程ではほかにも複数の人物が関わっていたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
ガーシー元議員はこれらの人物に勧められるなどして動画配信を始めたとみられるほか、内容などについても助言を受けていた可能性があるということです。
警視庁は詳しいいきさつを捜査するとともに、元議員がUAE=アラブ首長国連邦に滞在しているとみられることから、警察庁を通じてパスポートの返納命令を外務省に要請するほか、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配する方針です。
-- NHK NEWS WEB