週明け20日のニューヨーク株式市場は、経営不安にさらされていたスイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」の買収合意が安心材料と受け止められて買い注文が増え、ダウ平均株価は300ドルを超える値上がりとなりました。
20日のニューヨーク株式市場は、経営不安にさらされていた「クレディ・スイス」を、スイスの金融最大手「UBS」が買収することで合意したことが安心材料と受け止められて、取り引き開始直後から買い注文が増えました。
日米欧の6つの中央銀行が協調して市場へのドル資金の供給を拡充することも、金融システムへの懸念をいくぶん和らげて買い注文につながり、ダウ平均株価は一時、先週末と比べて400ドルを超える値上がりとなりました。
終値は先週末と比べて382ドル60セント高い3万2244ドル58セントでした。
市場関係者は「金融システムへの懸念がいくぶん和らいだ一方、経営が懸念されている『ファースト・リパブリック・バンク』の株価が急落するなど、投資家の間で先行きへの警戒感は根強い。市場では、21日から2日間開かれるFRB=連邦準備制度理事会の金融政策を決める会合の結果に関心が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB