アメリカのIT大手アマゾンは、ことし1月に1万8000人の人員を削減したのに続いて、追加で9000人の削減に踏み切ると発表しました。景気減速への懸念が高まる中、アメリカでは、IT企業を中心に人件費などのコストを減らそうという動きが相次いでいます。
アマゾンは20日、アンディー・ジャシーCEOが社員宛てに送ったメッセージを公式ブログで公開し、追加で9000人の人員削減に踏み切ることを決めたと明らかにしました。
対象となるのは、広告事業のほか、AWS=アマゾンウェブサービスと呼ばれるクラウド事業などだということです。
アマゾンは、ことし1月に1万8000人の人員を削減したばかりで、短期間に2度にわたって大規模な削減を行うのは異例です。
理由についてジャシーCEOは「長期的に考えてどこに投資を向けるべきか、会社のリーダーたちと話し合った。経済状況が不透明なことから、人件費などのコストの削減で合理化を図る必要があると判断した」などと説明しています。
景気減速への懸念が高まる中、アメリカでは、グーグルなどIT企業を中心に人員削減を実施して人件費などのコストを減らそうという動きが相次いでいて、3月14日にはメタが人員1万人の追加削減を発表していました。
-- NHK NEWS WEB