21日のニューヨーク株式市場はアメリカのイエレン財務長官の銀行預金をめぐる発言をきっかけに金融システムへの懸念がいくぶん和らいで買い注文が増えダウ平均株価は2日連続の値上がりとなりました。
21日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前日に比べて316ドル2セント高い、3万2560ドル60セントでした。
ダウ平均株価の値上がりは2日連続です。
アメリカのイエレン財務長官が、21日の講演で、破綻した2つの銀行より小規模な銀行についても、預金が流出して破綻が連鎖するおそれがある場合には、再び全額保護の措置を講じる用意があるという考えを示したことをきっかけに、金融システムへの懸念がいくぶん和らぎ、銀行株を中心に買い注文が増えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.5%の大幅な上昇でした。
市場関係者は「経営が懸念されている銀行も含めて銀行株が買い戻された一方、投資家の間で先行きへの警戒感は根強い。FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が22日に予定している会見で金融システムへの懸念についてどのように発言するかに関心が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB