江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作の一つとして知られる版画が、アメリカで開かれたオークションで3億6000万円余りで落札されました。オークション会社によりますと、事前の予想額を大きく上回り、北斎の版画としては過去最高額だということです。
落札されたのは、葛飾北斎の版画の代表作「富嶽三十六景」のうち、富士山を背景に荒波と船を描いた「神奈川沖浪裏」です。
21日、アメリカ ニューヨークで開かれたオークションで、276万ドル、日本円で3億6000万円余りで落札されました。
オークション会社によりますと、今回の版画は初期に刷られたもので、コレクターからの人気が高かったうえに、保存状態もよかったことから、希少価値が高く、事前に予想されていた落札額を大きく上回ったということです。
2021年には、今回と同じ「神奈川沖浪裏」の別の版画が159万ドルで落札されていましたが、今回はそれを上回り、北斎の版画の落札額としては、これまでで最も高くなったということです。
-- NHK NEWS WEB