経済産業省は韓国に対する輸出管理の運用を見直し、半導体の原材料など3品目の輸出管理を厳しくする措置について、23日解除したと発表しました。
一方、輸出の手続きを簡略化できる優遇措置の対象国から韓国を除外している措置については引き続き、韓国側と対話を進め、判断することにしています。
日本は、韓国側の貿易管理に関する審査体制が十分でないなどとして、2019年に、半導体などの製造に使われる高純度のフッ化水素、レジスト、フッ化ポリイミドの3品目の輸出管理を厳しくしたほか、輸出の手続きを簡略化できる優遇措置の対象国から韓国を除外しました。
日韓両政府は今月、およそ3年ぶりに局長級の政策対話を行い、韓国側が日本の措置に対抗して行ったWTO=世界貿易機関への提訴を取り下げるとともに、日本側は3品目の輸出管理については運用を見直すと発表しました。
経済産業省は、23日から3品目の輸出管理を適切に行っていると認めた日本企業などには原則3年間、輸出許可の申請を免除する形に戻し、措置を解除しました。
一方で、輸出の手続きを簡略化できる優遇措置の対象国から韓国を除外している措置については引き続き、韓国政府と対話を進めたうえで判断することにしています。
-- NHK NEWS WEB