いわゆる「婚活サービス」を展開する東京の企業「IBJ」が、他社が運営するネットワークに加入した結婚相談所に対し、会員を紹介せずに取り引きを妨害したとして、公正取引委員会の立ち入り検査を受けたことが関係者への取材で分かりました。
立ち入り検査を受けたのは、婚活サービスの「ZWEI」や「サンマリエ」などを運営する東京 新宿区の「IBJ」です。
ホームページなどによりますと、この会社ではおよそ3800の結婚相談所が加盟するネットワークを運営し、それぞれの相談所が登録している会員をネットワーク内で紹介しているということです。
こうしたネットワークは国内に複数ありますが、関係者によりますと、2016年ごろから、他社が運営するネットワークにも加入した結婚相談所に対しては、会員を紹介せずに取り引きを妨害していたとして、独占禁止法違反の疑いが持たれています。
公正取引委員会は、自社のネットワークに囲い込んで利益を得ようとしていたとみて、詳しいいきさつを調べることにしています。
「IBJ」は、「立ち入り検査を受けた事実を真摯(しんし)に受け止め、検査に全面的に協力してまいります。関係者の皆様には多大なるご心配をおかけし、深くおわびします」などとしています。
-- NHK NEWS WEB