23日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価はアメリカの利上げと金融不安をめぐって荒い値動きとなりました。終値は小幅な値上がりとなりました。
23日のニューヨーク株式市場は前日のFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の会見での発言を受けて利上げが近く止まるとの観測から景気が落ち込むことへの懸念が和らいで買い注文が増え、ダウ平均株価は一時、400ドルを超える値上がりとなりました。
その後は、金融不安がくすぶる中で先行きの不透明感から売り注文が増えて下落に転じました。
さらに取り引き終了にかけてはアメリカのイエレン財務長官の必要であれば預金保護のために追加的な措置をとる用意があるとの発言が伝えられたことを材料に買い戻しの動きが出て再び上昇に転じ、終値は前日に比べて75ドル14セント高い3万2105ドル25セントでした。
市場関係者は「インフレの収束に時間がかかっている中で利上げがいつ止まるのかや、金融不安がどこまでくすぶるのかに投資家の関心が集まっている」と話しています。
また、ニューヨーク外国為替市場では利上げが近く止まるとの観測からドル売り円買いが進み、円相場は一時、1ドル=130円台前半まで値上がりしました。
-- NHK NEWS WEB