アメリカの世界的な半導体メーカー、インテルの共同創業者で、半導体の性能が急速に向上することを予測した「ムーアの法則」で知られるゴードン・ムーア氏が亡くなりました。94歳でした。
1929年にアメリカ西部カリフォルニア州サンフランシスコで生まれたムーア氏は、1968年7月、長年の同僚、ロバート・ノイス氏とともに半導体メーカー、インテルを設立しました。
1975年に社長に就任したあと1979年から87年までCEO=最高経営責任者を務め、インテルを世界的な半導体メーカーへと成長させました。
インテルによりますとムーア氏は半導体の集積回路のトランジスタの数について1965年に毎年、倍増すると予測し、1975年には2年ごとに倍増すると予測を更新しました。
この予測は半導体の性能が急速に向上することを予測した「ムーアの法則」として知られ、半導体産業の技術革新の指針となりました。
インテルのゲルシンガーCEOはムーア氏について「彼はトランジスタの力を明らかにすることに貢献し、数十年にわたって技術者や起業家に刺激を与えてきた」とコメントしています。
インテルなどによりますと、ムーア氏は24日、ハワイの自宅で家族にみとられて亡くなったということです。
94歳でした。
-- NHK NEWS WEB