物価高への対応が焦点となっていることしの春闘で、大手銀行「三菱UFJ銀行」は、正社員と契約社員を対象に給与や賞与など全体で7%を超える賃上げを実施することで労使が妥結しました。来年春に入行する新入社員の初任給も13年ぶりに一律5万円引き上げるとしています。
三菱UFJ銀行は27日に開かれた労使交渉の場で、給与や賞与、それに一時金などを含め、全体で7%を超える賃上げを実施すると組合側に回答しました。
会社では、2020年度以降、行員の成果を重視して報酬を決める仕組みを導入していて、基本給を一律に引き上げるベースアップは実施していませんでしたが、記録的な物価の上昇を踏まえて、今回は4年ぶりにベースアップを実施します。
また、来年4月に入行する総合職の新入社員の初任給についても、一律5万円引き上げることを決めました。
初任給の引き上げは13年ぶりで、金融業界では、物価高に加えて、デジタル化に向けた人材の獲得競争が激しさを増す中、三井住友銀行や、みずほ銀行などでも初任給を引き上げる動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB