KDDIとソフトバンクは、通信障害が起きた場合でも、利用者が通話などを行えるよう、1台のスマートフォンで双方の通信回線を使えるサービスを発表しました。通常のプランとは別に新たな契約が必要で、個人向けのサービスの基本料金は月額429円となっています。
携帯電話サービスでは、去年7月にKDDIで2日半以上にわたる大規模な通信障害が起きるなど、各社でトラブルが相次ぎ、安定した通信環境を利用者にどう提供するかが課題となっています。
このため、KDDIとソフトバンクは、通信障害や災害などが起きた際に、双方の通信回線をバックアップ用の副回線として利用できる新たなサービスを発表しました。
このサービスを利用するには、通常のプランとは別に新たな契約が必要です。
個人向けのサービスの基本料金は月額429円で、500メガバイトまで通信を行うことができ、通話料は30秒ごとに22円かかるということです。
副回線用には電話番号が新たに付与され、KDDIは29日から、ソフトバンクは来月12日からサービスが導入されます。
また、NTTドコモも、同じサービスの導入に向けて両社と協議しているということです。
総務省では、通信障害が起きた時にほかの会社の通信網を利用できる「ローミング」の導入に向けて議論を進めていますが、コストなどが課題となっており、事業者の間で先行的に対応を始めた形です。
-- NHK NEWS WEB