世界の紛争地での地雷の除去をAI=人工知能で支援する新しい技術を日本の大手メーカーが開発しました。地雷が埋められた場所の短時間での予測が可能で、来年度中に実用化される見通しです。
この技術は、NECがICRC=赤十字国際委員会と共同で開発し、紛争地に埋められた地雷の場所をAIが高い精度で予測します。
従来、地雷を除去する際は、人が中心となって、現地からの情報や経験則などに基づいてその場所を予測していましたが、多くの時間と手間がかかることが課題となっていました。
開発した技術では、地形や施設の場所などの地図情報と、ほかの地域で集積した地雷のデータ、さらに住民から寄せられたさまざまな情報をもとに、AIが短時間で予測します。
実証実験の結果、実際に地雷が埋められていた場所と一致した割合は90%に上るということです。
会社では、来年度中に各国の政府や国際機関にこの技術を提供し、世界の紛争地での地雷の除去を支援したいとしています。
-- NHK NEWS WEB