大手製薬会社の50代の日本人男性が中国国内で拘束されたことについて、林外務大臣は、男性と直接連絡が取れていないと明らかにしたうえで、引き続き、早期解放と領事との面会の実施を強く求めていく考えを示しました。
中国 北京市内で今月、50代の日本人男性がスパイ行為などを取り締まる国家安全当局に拘束され、大手製薬会社のアステラス製薬は、拘束されたのは自社の社員だと明らかにしています。
林外務大臣は記者会見で、これまでも中国国内で拘束された日本人について、さまざまなレベルや機会を通じて中国側に早期帰国の実現などを申し入れてきたと説明し、「今回、同様の事案が再び発生したことを深刻に受け止めている」と述べました。
そして、今回拘束された男性と直接連絡が取れていないと明らかにしたうえで、引き続き早期解放と領事との面会の実施を強く求めていく考えを示しました。
また、日中関係への影響について「この件を含め、数多くの課題や懸案があるからこそ、中国に対し主張すべきは主張し率直なやり取りを重ねていくことが重要だ」と述べました。
-- NHK NEWS WEB
