林外務大臣は、今週末に中国を訪問し、秦剛外相と会談する方向で検討に入りました。実現すれば外務大臣の中国訪問はおよそ3年3か月ぶりとなります。
岸田総理大臣は去年11月にタイで行った中国の習近平国家主席との首脳会談で、日中関係の発展に向けて、首脳レベルも含めあらゆるレベルで緊密に意思疎通することで一致しました。
これを受けて、林大臣は今週末の来月1日から2日間、中国を訪問し、秦剛外相と会談する方向で検討に入りました。
実現すれば外務大臣の中国訪問は、2019年12月の当時の茂木大臣以来およそ3年3か月ぶりとなります。
林大臣は秦外相との会談で、沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海の情勢や、中国がロシアとも連携して日本周辺で軍事的活動を活発化させていることなどに深刻な懸念を伝えるほか、大手製薬会社の男性ら中国国内で拘束された日本人の早期解放を強く求めるものとみられます。
一方で、両国は地域と世界の繁栄に大きな責任を担っているとして、建設的で安定的な関係の構築に向けて、対話を継続していく考えを伝えるものとみられます。
林大臣の中国訪問をめぐっては、去年12月に一度は固まったものの中国側の意向で先送りされた経緯もあり、外務省は慎重に詰めの調整を行う方針です。
-- NHK NEWS WEB