流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」は、今月中に予定していた傘下のデパート「そごう・西武」の売却を再び延期すると発表しました。延期は2度目で、売却の時期は未定だとしています。
セブン&アイは、主力のコンビニエンスストア事業に経営資源を集中する一環として、去年11月、経営不振が続く傘下のデパート「そごう・西武」のすべての株式をアメリカの投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」に売却することを決めていました。
セブン&アイはことし1月になって、関係者との調整の遅れを理由に先月1日としていた売却の時期を今月中に延期する方針を示していましたが、30日になって、再び延期すると発表しました。
会社は理由について「必要な条件を満たそうと関係者と交渉を続けているが、3月中の売却実行が難しくなった」としたうえで、売却の時期については「完了しだいお知らせする」としています。
再度の延期の背景には、売却後、大手家電量販店がそごう・西武の一部の店舗に出店を計画していることに労働組合などが懸念を示し、調整が難航していることもあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB