新年度となる来月、値上げする食品や飲料は、5100品目を超えることが信用調査会社の調査でわかりました。ことし2月に次ぐ「値上げラッシュ」になるということで、調査会社は「頻繁で断続的な値上げの動きは10月ごろまで長引く可能性がある」と話しています。
「帝国データバンク」は国内の主な食品や飲料メーカー、195社を対象に31日時点の値上げの動きをまとめました。
それによりますと、来月値上げされる食品や飲料は「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて、5106品目となっています。
品目別で最も多いのは「加工食品」で、全体のおよそ4割を占めていて、具体的にはハムやソーセージのほか牛乳やバターといった乳製品などが値上げされます。
また、5月に値上げされる品目数は700余りですが、6月はカップめんやのりなど2390品目が値上げされる見通しだということです。
値上げのペースは、去年よりも加速しているということで、調査会社では、「原材料価格の高騰に加えて、輸入小麦の価格改定で今後、パンや麺製品の価格が上がる可能性もある。また、電気代の高騰も価格の上昇圧力の要素となり、頻繁で断続的な値上げの動きは10月ごろまで長引く可能性もある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB