NTT東日本とNTT西日本は、3日朝に発生したインターネット接続サービスとひかり電話の通信障害について、100台余りの同じ機能の通信装置で同時に障害が発生したことを明らかにし、原因について詳しく調べています。総務省は法律で定める「重大な事故」に該当する可能性もあるとして、早急に報告を求めることにしています。
NTT東日本とNTT西日本では午前7時10分ごろからインターネット接続サービスとひかり電話の一部で接続できないなどの通信障害が発生しました。
ひかり電話による110番や119番などの緊急通報も一部で利用できなくなりました。
影響は東京や大阪など16の都道府県におよび、インターネット接続サービスでは合わせて最大44万6000回線に障害が発生し、復旧までにNTT西日本はおよそ1時間半、NTT東日本はおよそ3時間かかりました。
両社は夕方、NTT東日本サービス運営部の鈴木康一部長とNTT西日本サービスエンジニアリング部の桂一詞部長がオンラインで会見を開き、謝罪しました。
そのうえで、東西で合わせて116台の同じ機能の通信装置で同時に障害が発生したことを明らかにしました。
障害が起きた装置は、インターネットのネットワークと顧客を結ぶ機能を持つ装置で、同じ海外メーカー製だということです。
また、サイバー攻撃の可能性は低いと説明していて、両社は原因について詳しく調べています。
今回の通信障害について、総務省は影響した利用者の数や復旧までの時間から、電気通信事業法で定める「重大な事故」に該当する可能性もあるとして、2社に対して詳細な原因について早急に報告を求めることにしています。
-- NHK NEWS WEB