亡くなった音楽家の坂本龍一さんが闘病中、徳島県神山町で起業家の育成を目指して開校した「神山まるごと高専」の校歌を作曲していたことがわかりました。坂本さんの所属事務所によりますと、坂本さんが作曲した最後の曲だということです。
「神山まるごと高専」は、徳島県の山あいにある神山町で、東京のIT企業の社長などが起業家の育成を目指して、全国で19年ぶりの新設の高専として開校し、2日、1期生の入学式を行いました。
この中で、伊藤直樹カリキュラムディレクターは、新しい高専の校歌について、坂本龍一さんが作曲し、作詞を歌手のUAさんが手がけていることを明らかにしました。
伊藤さんは「坂本さんは、頑張って作ってくれていたが、曲の完成には至っていない。ステージ4のがんと闘うギリギリの中で作ってもらった」と、ことばを詰まらせながら紹介しました。
このあと、校歌が入学生と出席者だけに特別に披露されました。
坂本さんの所属事務所によりますと、校歌は坂本さんが作曲した最後の曲だということです。
高専によりますと校歌は、今後、関係者と相談したうえで、完成を目指すということです。
-- NHK NEWS WEB