アメリカ ニューヨーク州の大陪審に起訴されたトランプ前大統領はニューヨークに到着し、日本時間の5日、裁判所で罪状認否に臨みます。
起訴状は罪状認否の際に公表される見通しで、具体的な起訴内容に関心が集まっています。
アメリカの大統領経験者として史上初めて起訴されたトランプ前大統領は3日、自宅のある南部フロリダ州から自家用機でニューヨークに移動し、マンハッタン中心部にある「トランプタワー」に入りました。
アメリカメディアは、トランプ氏は「トランプタワー」に宿泊し、日本時間の5日午前、裁判所の要請に応じて罪状認否に臨むと伝えています。
罪状は明らかになっておらず、起訴状は罪状認否の際に公表される見通しですが、検察はこれまでトランプ氏と不倫関係にあったと主張するポルノ女優に口止め料が支払われた問題について捜査を進めていました。
アメリカメディアは、顧問弁護士が支払った口止め料をトランプ氏の会社が弁護士側に返済した際、「弁護士費用」として処理したことが業務記録の改ざんにあたる可能性があるとか、トランプ氏は重罪を含む多数の罪に問われているなどと報じていて、具体的な起訴内容に関心が集まっています。
一方、トランプ氏は、来年行われる大統領選挙への立候補を表明していて、起訴されたことについて、「歴史上最大の政治的迫害で選挙への介入だ」とする声明を出すなど、罪状認否でも無罪を主張するとみられています。
トランプ氏は罪状認否のあと、直ちに自宅のあるフロリダ州に戻って演説を行う予定で、全面的に争う姿勢を改めて強調する見通しです。
-- NHK NEWS WEB