大手製薬会社の男性社員が中国の国家安全当局に拘束されたことについて、経団連の十倉会長は定例の会見で、3日に中国の駐日大使と面会し、問題の早期解決を要請したことを明らかにしました。
十倉会長は会見で、3日に中国の呉江浩駐日大使と面会したことを明らかにしました。
面会の中で十倉会長は「進出先の国や地域の法やルールを守るのは当然で、経団連でも徹底している。今回、拘束の理由がつまびらかになっておらず、こういうことが起こると、日本の企業側は中国の駐在に不安を覚えてしまう」と述べ、呉大使に、男性社員の拘束の理由を明らかにすることや、問題の早期解決を求めたということです。
これに対し、呉大使は「法に照らして対処する」と答えたということです。
そのうえで、十倉会長は「経団連としては中国に対し、われわれ経済人が安全に活動できる基盤整備、環境整備をぜひともお願いしたい」と述べて、中国側に適切な対応を求めました。
-- NHK NEWS WEB