中国企業が運営する動画投稿アプリ「TikTok」が、保護者の同意なく子どもの個人情報を使用していたなどとして、イギリスの情報監督当局は4日、日本円にしておよそ21億円の制裁金を科したと発表しました。
イギリスで個人情報保護などを管轄する情報監督当局によりますと、イギリスの法律では、子どもの個人情報を企業などが使用する場合は保護者の同意を得ることが定められていますが、TikTokは2018年からおよそ2年間、こうした同意をとっていなかったとしています。
また、TikTokは自社の規則で13歳未満の子どものアカウント作成を認めていなかったにもかかわらず、3年前、この年代の子どもたちおよそ140万人にサービスを提供したと推定されると指摘しています。
このため、情報監督当局はTikTokに対し1270万ポンド、日本円にしておよそ21億円の制裁金を科したとしています。
これについて、TikTokの広報担当者は「われわれは13歳未満の利用を防ぐために多額の投資を行い、4万人のチームが安全性を守るため24時間態勢で働いている。決定には同意できず、次の対応を検討している」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB