アメリカの景気減速への懸念から、比較的安全な資産とされる「金」の先物を買う動きが出て、大阪取引所で取り引きされている「金」の先物価格は最高値を更新しました。
大阪取引所で取り引きの中心となる「来年2月もの」の金の先物価格は、4日深夜に一時、1グラム当たり8554円まで上昇し、取り引き時間中の最高値をつけました。
5日の取り引きでも1グラム、8500円台の高い水準が続いています。
「金」の先物価格をめぐっては、欧米の金融システムへの不安などを背景に上昇傾向が続いています。
こうした中、日本時間の4日夜発表されたアメリカの雇用間連の指標が、市場の予想を下回ったことでアメリカの景気減速への懸念が強まり、金の先物を買う動きが広がりました。
市場関係者は「投資家の間でリスクを避けようという姿勢が強まっていて、株式などを売って資金を『金』に移す動きが強まった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB