JR東海の新しい社長に就任した丹羽俊介氏が会見し、リニア中央新幹線について「できるだけ早期に開業できるよう全力を尽くす」と述べ、沿線自治体や地域の理解を得るための取り組みに力を入れる考えを示しました。
今月1日付けでJR東海の新しい社長に就任した丹羽氏は6日、都内で会見を開きました。
このなかで、丹羽氏はリニア中央新幹線について「静岡工区の着工のめどがたっていないので、2027年の開業は困難で開業時期は示せない。3大都市間の移動が飛躍的に短くなりわが国にとって重要なプロジェクトだ。できるだけ早期に開業できるよう全力を尽くす」と述べました。
そのうえで「地域と双方にコミュニケーションをとり、不安や懸念を解消するために取り組んでいきたい」と述べ、沿線自治体や地域の理解を得るための取り組みに力を入れる考えを示しました。
一方、今後の経営や人材育成については「コロナ禍で経営にダメージ受けるなかでどうしたら収益を確保できるか考え、今までになかったアイデアが出てきた。部署の垣根を越えてディスカッションできる環境を整えて、自由闊達に議論する企業文化にしていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB