中国共産党は、アメリカにある台湾の代表機関のトップとその家族について、中国への訪問を禁じるなどとする対抗措置をとると発表しました。
蔡英文総統とアメリカのマッカーシー下院議長の会談に対する対抗措置の一環とみられます。
中国共産党で台湾政策を担当する台湾工作弁公室は7日、報道官の談話を発表し、アメリカの首都ワシントンにある台湾当局の代表機関の蕭美琴代表とその家族について、香港とマカオを含む中国への訪問を禁止するほか、資金提供者や関連企業が中国の組織や個人と協力することを禁止すると発表しました。
そのうえで、生涯にわたって責任を追及するとしています。
談話では、蕭代表について「故意に対立をあおり、台湾海峡の平和と安定を破壊した」と非難したうえで「国家の主権と領土の一体性を守るわれわれの強固な決意と強大な能力を過小評価してはならない」と強調しています。
また、中国政府は台湾の与党・民進党と関係があるとする台湾の2つの団体のトップに対しても同様の措置をとると発表しました。
蔡英文総統とアメリカのマッカーシー下院議長の会談を受けて、中国側は6日、何らかの対抗措置をとることを示唆していました。
-- NHK NEWS WEB